++おごり++
「頭で解ったのではなく体で解った!」
約40年前 F1に参戦したHONDAのエンジン設計者の言葉である。
オートバイで世界チャンピオンに輝き、満を持してのF1参戦。
しかし、 世界チャンピオンのプライドが「おごり」を産み2シーズン目に入ってもリタイア(エンジントラブル)の連続。
その当時このエンジン設計者は「エンジンは負けない!!」と現場の声を受け入れられなかったという。
その苦しみの中、世界チャンピオンの経験がヒントを示していた。
エンジン・車体・タイヤを持つマシン。 しかしタイヤの数が違う、それがコーナーリングに全く違う力が及ぶ。
車体を傾けて走るオートバイとは違いF1(車)のエンジンは遠心力を受けオイルが傾き冷却を・ガソリンが傾きパワーを奪い取る。
おごりが当たり前の事を見る目を奪い取る”
おそらく基本は同じなのであろう!?
しかし環境が違うのである。
まさにHONDAの原点からの再スタート” 2シーズン目途中に参戦キャンセル、現場の話を全て聞きそしてをエンジンを1から見直し”
その年の最終戦にニューマシンを投入、Topを1度も譲る事無く優勝を勝ち取った。
「経験は活きる事もあれば邪魔する事もある。」
変革のこの時期、アンテナを張り巡らせ、おごる事無く前に進みたいものである。